寧楽工舎のこだわり

愛着を持って住み継ぐ家を目指します


 日本各地で古くからその地域の気候風土を考慮した家がつくられてきました。幾世代にわたって住み継がれた古民家にはその知恵と技術の結晶であり、長く住みよい家の知恵が詰まっています。 

 新しい技術を学ぶことはもちろんですが、こうした古民家からもその知恵と技術を学び、愛着をもって住み継いでいっていただける家を目指します。

  また、古民家のもつ魅力をいかしつつ、住まい手の暮らしにあわせて明るく快適で住みよい形へ整える民家再生にも取り組んでいます。


写真:奈良吉野400年生の杉

近くの山の木で家をつくります


 奈良の、特に吉野地方は古くから全国的にも名高い優良材の産地として発展し、現在も山には優れた木材が豊富にあります。 吉野杉は年輪幅が狭く均一で見た目も美しく強度に優れ、建築用材として高い評価を受けています。

 また、近くの山の木を使うことは輸送にかかるエネルギーコストを抑制するだけでなく、「植える→育てる→伐採する」という森林のサイクル循環を維持して山を守ることで、土砂崩れや洪水を防いで川を守り、ひいては海を守っていくことができます。美しい環境を守っていくために、とても大切なことなのです。


人にも環境にも優しい家をご提案します


 自然の恵みをもっと活用できないか、わたしたちは考えます。

 太陽熱床暖房、太陽光発電、雨水利用。 雨の日は雨の日でうれしい、晴れの日は晴れでうれしい、季節の変わり目を肌で感じることができて楽しい。太陽のちから、風のちから、雨のちからを楽しめる暮らしかたをご提案します。

 人にも環境にも優しい家にしたい、近くの山の木で家をつくる取り組みや民家再生もそのひとつです。

写真:生駒市 緑ヶ丘 杉の家 外観

あなたのこだわりにこだわります


 家を建てること。それはあなたにとっても、あなたの家族にとっても、たいへん大きなことです。 自分の一生をそこに預けると言っても言い過ぎではありません。

 

 働いて得た大切なお金をかけるのです。1万円のものを買うか買わないかを色々調べて悩むのですから、その2000倍、3000倍のエネルギーでこだわって当然です。 どんな家であるかによって暮らしも全く異なります。もっとよりよい、自分らしい、しかもより安価な方法があるのではないか、悩んで当然です。

 そんなあなたのこだわりや悩みにとことんこだわります。家づくりのパートナーとして、おひとりおひとりのこだわりを丁寧に共有し、確かな技術で、あなたの「世界でひとつだけの家」をかたちづくります。熱い想いはわたくしたちも一緒です。

写真:室生 杉の家 内観 イエルカのストーブ

ゆっくり丁寧に手間ひまをかけます


 最近では木造住宅の構造材は「プレカット」といって工場で工作機械によって加工することが一般的になっています。 しかし、わたしたちは「大工の手刻み(手加工)」にこだわります。

 木を1本1本選別し、それぞれの木のねじれ、曲がり、歪みといった木の個性を読み解いて適材適所に 配置し、手作業で加工していきます。当然、失敗の許されない木に関する高度な知識と経験、技術すべてが必要とされる仕事です。そしてたいへん手間と時間がかかります。

 けれども、その分、大工をはじめ建てる側の職人たちの意気込みや思い入れも違います。大工は優れた材木に恥じない仕事をし、それに続く職人も大工の仕事に恥じない仕事で応えるのです。早くはできません。 ゆっくりですが丁寧に手間ひまかけて仕事します。